2.もっと早く相談していれば……(かかりつけ弁護士の勧め) | 専門分野と弁護士費用の疑問に答えます
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2.もっと早く相談していれば……(かかりつけ弁護士の勧め)

2.もっと早く相談していれば……(かかりつけ弁護士の勧め)

① トラブル発生後に弁護士を探しても手遅れになるおそれがあります。

日頃から「トラブル予防」への心掛けが大切です。

多くの方々は何かトラブルが発生して初めて弁護士に相談しようとしますが,それでは手遅れになるケースがあります。弁護士が法律相談を受けて「もっと早く相談に来てくれていれば……」と思うことはよくあります。
 トラブルが発生した時点ではすでに損害が発生していることが多く,その場合には「損害の回復」が問題になります。しかし,損害が完全に回復される保証はありませんし,損害回復のコストもかかります。日頃から「トラブル予防」を心掛けるべきです。

そうは言っても,「事前にトラブル発生を予期することなどできないではないか」,「トラブルが発生するかどうか分からないのに弁護士に相談しても相談料が無駄になるのではないか」など,疑問に思うかもしれません。
 しかし,そうではありません。

② 人は誰しもいずれ亡くなります。財産がなくても重大な相続問題になる可能性があります。

元気な今のうちに相続問題を考えてみませんか?

人は誰しもいずれ亡くなりますから,そのときに相続問題が発生します。
 相続問題が発生して,いざ遺産分割をしようとしても,どこにどんな財産があるのか故人にしか知り得ないことも多く,相続財産を把握するだけでも一苦労です。遺産の分割方法を巡っても相続人間で大騒動になります。
 「うちには大した財産がないから関係ない」と思った方は大間違いです。もしかしたら故人に親族の知らない多額の借金があるかもしれません。そんなときは相続開始を知ってから3か月以内に相続放棄をしなければ,相続人が多額の借金を背負い込むことにもなりかねません。

相続問題が発生した後で慌てることがないように,元気な「今」のうちから,相続について考えておくべきでしょう。

③ 誰しもが巻き込まれるおそれのある突然のトラブル・・・。

特殊詐欺,痴漢(冤罪),交通事故。あなたはそのとき大丈夫ですか?

特殊詐欺(「振り込め詐欺」など),痴漢(冤罪),交通事故など,誰しもが突然さまざまなトラブルに巻き込まれるおそれがあります。

特殊詐欺などは被害に遭ってから弁護士に相談しても被害回復は極めて困難です。したがって,被害に遭わないための対策が重要です。日頃から身近に良き相談相手となる弁護士がいれば,何か不審な電話があったときすぐに弁護士に電話してみれば,詐欺被害に遭うこともないでしょう。
 痴漢(冤罪)や交通事故などは,事前に弁護士に相談しても予防することは難しいかもしれません。ただ,いざトラブルに巻き込まれたときに,弁護士を探そうとしても誰に依頼したらいいのかよく分からないと思います。特に,刑事事件では一刻を争うことがよくあるので,事件に巻き込まれた後で弁護士をじっくり選んでいる暇はありません。
 また,裁判所から訴訟や調停などの呼出状が送られてきたり,弁護士から通知書(内容証明郵便など)が送られてきたりしたときも,どのように対処すべきかよく分からないと思います。このような場合も,裁判所への出頭期日や通知書に対する回答期限が定められていて,弁護士に相談するにしても,じっくりと弁護士を選んでいる暇はありません。

そんなときのためにも,日頃から「かかりつけ弁護士」を探しておくことをお勧めいたします。

④ いつでも気軽に相談できる「かかりつけ弁護士」の勧め

日頃からの「良き相談相手」を探してみませんか?

将来,トラブルに巻き込まれないために,あるいは,トラブルに巻き込まれたとき迅速に対処できるようにしておくためにも,何のトラブルもない「今」のうちに,時間をかけてじっくりと弁護士探し・選びをしてみてはいかがでしょうか。特定の相談事がなかったとしても,一度,ご自身で選んだ弁護士を訪ねて,ご自身の目で確かめて「かかりつけ弁護士」を確保しておくことをお勧めします。

「かかりつけ弁護士」といっても,日常的に相談事がない限り顧問契約を締結する必要はありません。今は「初回法律相談無料」という法律事務所も多数ありますので,気軽に訪ねてみるといいでしょう。弁護士は,紛争が発生したときに事件を依頼する法律家というだけでなく,さまざまな生活トラブルを未然に防ぐための日頃からの「良き相談相手」と捉えていただきたいと思います。

当事務所でも,無料診断を実施し,最初のご相談は無料で承っております。また,皆様が日頃からお気軽にご相談できるように,ホームロイヤー(かかりつけ弁護士)登録制度を実施しております。法律事務所に行って弁護士と面談するのは抵抗があるという方は,電話やメールでご質問いただいても結構です。それだけでトラブル解決につながるかもしれませんので,手遅れになる前に,一人で思い悩まず,是非,お気軽にお問い合わせいただきたいと思います。

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