3.なぜ法律相談に躊躇するのか?(弁護士に対する誤ったイメージ) | 専門分野と弁護士費用の疑問に答えます
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3.なぜ法律相談に躊躇するのか?(弁護士に対する誤ったイメージ)

3.なぜ法律相談に躊躇するのか?(弁護士に対する誤ったイメージ)

① あなたは,「弁護士に相談するなんて,何だか恥ずかしい,怖い」,「よく分からないことがあるけど,うまく説明できない」,「弁護士がこんなつまらない話を聞いてくれるのか」,「弁護士に相談したら,事件を依頼しなければならないのではないか」などと思っていませんか?

そんな弁護士に対する誤ったイメージが,弁護士への相談を躊躇させているのではないかと思います。よほどのことがない限り弁護士には相談したくないと思っている方も多いでしょう。最近では,弁護士過剰時代になってきたため,弁護士も身近な存在になってきていますが,多くの方々にとって,弁護士はまだまだ「敷居の高い存在」といえるかもしれません。
 しかし,何も恥ずかしがったり怖がったりする必要はありません。

うまく説明できなくても,弁護士があなたから事情をよく聞いて,何が問題であるのかを判断し,あなたの疑問を解消します。あなたが「つまらない」と思っていることでも,弁護士が真剣にお話を聴き,仮に何も問題がなく受任に至らなかったとしても,嫌な顔などしないはずです。

皆様からご相談のあった案件の中には,弁護士への依頼を必要としないもの(相談者ご自身で解決できる事案など),費用対効果の点から弁護士への依頼に向かないもの,弁護士に依頼しても相談者の期待される結果を得られないものなども多数含まれています。また,依頼者としても,弁護士を選びたいのは当然ですし,弁護士に会ってみて「やっぱりこの弁護士には事件を依頼したくない」と思うことがあるのも当然です。それを見極めるのも法律相談の重要な目的の一つです。弁護士に相談したからといって,必ずしも事件を依頼しなければならないわけではありません。
 弁護士としても,そのことを踏まえて皆様からご相談を受けているわけですから,あなたが相談して事件を依頼しなくても,嫌な顔などしないはずです。「相談しておいて事件を依頼しないのは気が引ける」と思う方もいるかもしれませんが,あなたが弁護士に気を遣う必要などありません。

② あなたは,「弁護士費用は高い」と誤解していませんか?

弁護士に対する誤解として,特に「高額な弁護士費用を取られるのではないか」といったイメージがあるのではないかと思います。
 しかし,実際には,法律相談をしたからといって必ずしも事件を依頼する必要はなく,30分5000円ほどの法律相談だけで解決することもあります。また,事件を依頼して委任契約を締結しても,必ずしも「高額な」着手金や報酬が発生するわけではありません。
 具体的には,ご自身が相談した弁護士に料金体系を確認すれば分かりますが,多くの方が想像しているほど高額ではないと思います。

③ あなたは,法テラスの「弁護士費用立替制度」や自動車保険の「弁護士費用特約」を知っていますか?

法テラス(日本司法支援センター)や各地の弁護士会が実施している(無料)法律相談もありますし,「初回無料相談」を実施している法律事務所も多数あります。

法テラスでは,弁護士費用(着手金・報酬)を低額に抑えたうえで,立替払いをしてくれる制度を実施しています(ただし,この制度を利用するには収入や資産による制限があります)。

また,多くの方が自動車損害賠償責任保険など(任意保険)に「弁護士費用特約」を付けていると思います。これを利用すれば,弁護士費用について自己負担なしで弁護士に交通事故事件を依頼することもできます(ただし上限額があります)。

多くの方々が弁護士(特にその費用)に対する誤解によって法律相談を躊躇しているのではないかと思われます。しかし,対応の遅れが深刻な事態を招きかねませんので,お早めのご相談をお勧めいたします。

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