サービスの質は「能力(肩書)」や「弁護士報酬」ではなく「誠実さ」次第! | 専門分野と弁護士費用の疑問に答えます
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サービスの質は「能力(肩書)」や「弁護士報酬」ではなく「誠実さ」次第!

1 サービスの質は「能力(肩書)」や「専門性」ではなく「誠実さ」次第です

依頼者にとって大切なことは「質の高いサービス」を「適正価格(弁護士費用)」で提供してもらうということです。
 皆さんが何らかの事件を弁護士に依頼しようとするとき,まずは「能力」又は「専門性」で弁護士を選ぼうと考える方も少なくないと思います。しかし,弁護士の「能力」なんて,よく分かりません。弁護士の「専門性」又は「専門分野」というのも怪しげなものです(詳細については「弁護士に専門分野はあるのか?(弁護士の探し方・選び方)」をご覧ください。)。
 仮に「能力のある弁護士」というものが分かったとしても,その弁護士があなたにとって有益な質の高い法的サービスを提供してくれるとは限りません。「能力のある弁護士」が「手抜き」をして「いい加減」な仕事をするという可能性もあります。「そんなはずはない」と思う方もいるかもしれませんが,実際に訴訟の場で弁護士が提出した準備書面などを見れば,実情が分かるのではないかと思います。それぞれの弁護士による個々の事件対応が「手抜き」又は「いい加減」であるか否かについては,人それぞれの判断に委ねるほかありません。詳細については,当事務所による事件対応が「手抜き」又は「いい加減」であるのか否かの判断も含めて,是非とも「解決事例」をご覧ください

では,何をポイントとして弁護士を選ぶべきか。それは,突き詰めれば「誠実さ」に尽きると思います。「能力」については,特殊な事案でもない限り,ほとんどの弁護士は最低限ないし一定程度の対応力は持ち合わせていると思います。それ以上に重要な問題は,一生懸命に事件対応しようとする心構えを持っているかどうか(誠実さ)です。「誠実さ」についても,簡単には判断し難いところですが,要は「人間性」の問題ですので,誰もが持っている社会常識や常識的感覚によって,各弁護士の発言内容や態度などから,ある程度は判断することができるのではないかと思います。
 その他にもいろいろ考慮要素はあるかと思いますが,所詮,あれこれ考えてみても,悩みは尽きず,訳が分からなくなってしまうはずです。たとえば,皆さんも,家電製品などを購入する際,各製品にはいろいろなスペックがあるため,それらを一つ一つ比較対照して最良のものを選ぼうとしたものの,複雑すぎて訳が分からなくなった,という経験をしたことがあるかと思います。それと同じように,弁護士選びでも,あれこれ考えてみても仕方がないので,シンプルに「誠実さ」という観点から検討してみてはいかがでしょうか。

 

2 高額な弁護士費用(報酬)はサービスの質に比例していません

皆さんの中には「高額な弁護士報酬を取る弁護士はそれに応じて能力(サービスの質)が高いはずである」あるいは「安かろう悪かろう」と考えて,弁護士報酬の多寡で「能力」又は「サービスの質」を判断しようとする方もいるかもしれません。確かに,一部にはそのようなケースもあるかもしれませんが,見事なほどに圧倒的多くのケースでは,弁護士報酬の多寡は,せいぜい表面的な「ブランド力」の違いにすぎず,「能力」又は「サービスの質」に比例しません。弁護士報酬の多寡については,知名度又は集客力の高い(宣伝広告費をかけている)弁護士が強気の価格設定をしているという傾向があるにすぎません。他方で,どんなに能力があって質の高いサービスを提供している弁護士であっても,知名度が低く,集客力が乏しければ,やむを得ず,弁護士報酬を下げて(場合によっては適正価格未満で)集客し又は受任せざるを得ません。
 ただ,一つ言えるのは,「誠実な弁護士は,不当に高額な弁護士報酬を設定せず,適正価格にしようと努める」ということです(逆に,適正価格にしようと努めない弁護士は「誠実な弁護士」であるとはいえません。)。したがって,「適正価格」を求めるという意味でも,「誠実さ」は重要な判断基準になると思います。ただし,「弁護士報酬が安い」ということが必ずしも「適正価格」を意味するわけではありません。

 

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